サルでもわかるBlender

2022/11/26

【Blender】ピボットポイント(3Dカーソル・原点)

今回は、Blenderを使う上でとても重要な概念である「ピボットポイント」について紹介します。

この記事では Blender 3.3.1 を使用しています

目次

ピボットポイントとは

ピボットポイント

ピボットポイントとは、オブジェクトの回転や拡大縮小の中心点のことです。

このピボットポイントを基点に、オブジェクトが回転・拡大縮小します。

3Dカーソルと原点

ピボットポイントで重要となるのが「3Dカーソル」と「原点」です

3Dカーソル
3Dカーソル
原点
原点

「3Dカーソル」は赤白のシマ模様のサークルです。Blenderを立ち上げると、X軸とY軸が交わった全体の中心にあります。

「原点」は黄色い点です。新規にオブジェクトを追加した時、オブジェクトの中心にあります。

3Dカーソルを移動する

カーソル移動(ツールバー)

左側にあるツールバーの「カーソル」ツールを選択し、左クリックすると動かせます。

 

カーソル移動(shift + 右クリック)

shift + 右クリック でも移動できます。

3Dカーソルを原点に戻す

オブジェクト > スナップ > カーソル→ワールド原点

3Dビューポート上部にある オブジェクト > スナップ > カーソル → ワールド原点

から3Dカーソルを原点に戻せます。

 

shift + S

ショートカットキー shift + Sカーソル → ワールド原点

からも3Dカーソルを原点に戻せます。

プロパティ

プロパティから直接入力

右端にある矢印をクリックしてサイドバーを開き、「3Dカーソル」の項目から直接数値を入力して移動することもできます。

 

デフォルトに戻す

数値の上で「右クリック」をして すべてデフォルト値に戻す を選ぶと、リセットされワールド原点に戻ります。

3Dカーソルをリセットする

3Dカーソルのリセットと全表示

3Dビューポート上部の ビュー > 視点を揃える > 3Dカーソルのリセットと全表示

を実行すると、3Dカーソルの位置がリセットされワールド原点に戻り、画面の中心に視点が移動します。

ショートカット
3Dカーソルのリセットと全表示 shiftC

ピボットポイントを変更しよう!

メニュー

トランスフォームピボットポイント

3Dビューポート上部・中央にある「トランスフォームピボットポイント」(赤枠)から変更できます。

ショートカットキー「.(ピリオド)」

shift + S

ショートカットキー . (ピリオド)からも変更できます。

ピボットポイントの種類

ピポッドポイントには5つの種類があります。

  • バウンディングボックスの中心
  • 3Dカーソル
  • それぞれの原点
  • 中点
  • アクティブ要素

バウンディングボックスの中心

「バウンディングボックスの中心」は、バウンディングボックスと呼ばれる枠の中心がピボットポイントになります。

バウンディングボックスとは「そのオブジェクトをすっぽり収納する箱」のようなもので、オブジェクトの各軸方向の最小サイズを直方体で表しています。

バウンディボックスの中心

回転するとバウンディングボックスの形は変化しますが、基点は動いていません。

バウンディングボックスを表示する手順

バウンド
  1. オブジェクトプロパティ
  2. ビューポート表示
  3. 「バウンド」にチェックを入れる

3Dカーソル

3Dカーソル

「3Dカーソル」は、3Dカーソルの位置がピボットポイントになります。

3Dカーソルは自由に動かすことができるので、3Dカーソルを使いこなせばピボットポイントの自由度も高くなります。

それぞれの原点

それぞれの原点

「それぞれの原点」は、複数オブジェクトを選択した時にそれぞれのオブジェクトの中心がピボットポイントになります。

中点(←デフォルト)

中点

「中点」は、オブジェクトの中点(複数オブジェクトの中心)がピボットポイントになります。

(デフォルトは中点に設定されています)

アクティブ要素

アクティブ要素

「アクティブ要素」は、親(最後に選択したオブジェクト)の中心がピボットポイントになります。

まとめ

ピボットポイントを理解しているかどうかで、編集の効率が変わってきます!

  • ピボットポイントとは、回転や拡大縮小の中心点のこと
  • ピボットポイントは「3Dカーソル」がカギ