サルでもわかるBlender

2025/9/17

BlenderのUV展開のやり方と手順

Blenderでモデリングをしていると、必ず耳にするのが「UV展開」という言葉。
「UVってそもそも何?」「どうやってやればいいのか分からない…」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「UV展開の基本と、失敗しないためのコツ」を初心者向けに丁寧に解説します。

この記事では Blender 4.5 を使用しています

目次

UV展開とは?

UV展開とは、立体を平面に広げて「展開図」を作る作業のことです。(箱を切り開くイメージ)

この展開図がきれいに作れていると、模様も自然に貼れます。

なんでUV展開が必要なの?

UV展開をしないと、テクスチャが引き伸ばされたり、歪んでしまうからです。

3Dモデルは「立体」ですが、模様や色をつけるためのテクスチャは「平面の画像」です。

平面の画像をそのまま貼りつけようとすると形が崩れてしまうので、立体に正しく配置するために「展開図(=UV展開)」を作る必要があります。

UV展開のやり方

では、Blenderでの基本的なUV展開の流れを紹介します。

手順① 切れ目(シーム)を入れる

画面上部のワークスペースのタブから、「UV Editing」を選択します。

切れ目を入れたい辺を選択右クリック → 「シームをマーク

手順② UV展開する

すべて選択A ) → UVメニューU ) → 「〇〇で展開」を選択。

展開の種類

  • アングルベースで展開
    丸い形に向いている(キャラクターやリンゴなど)
  • 等角で展開
    四角い形に向いている(建物や家具など)
  • 最小ストレッチで展開
    模様の歪みを最小限に抑えてくれる
  • スマートUV展開(投影)
    自動でシームをつけて展開してくれる機能。シンプルな形には便利ですが、複雑な形だと扱いにくい展開図になることがある。

手順③ テクスチャを描く

展開した図に、テクスチャを描いてみましょう。

画面上部のワークスペースから、「Texture Paint」を選択します。

新規」をクリックします。

すると、ウィンドウが表示されるので「新規画像」をクリックします。

次に、画像をオブジェクトに貼り付けます。

画面上部のワークスペースのタブから、「Shading」を選択します。

新規」をクリックしてマテリアルを追加します。

追加」→「テクスチャ」→「画像テクスチャ」を選択します。

画像テクスチャの「写真アイコン」をクリックして、先ほど作成した画像を選択します。

画像テクスチャの「カラー」とプリンシプルBSDFの「ベースカラー」をつなぎます。

画面上部のワークスペースのタブから、「Texture Paint」に戻ります。

すると、ブラシで描くことができます。

初心者によくある失敗と解決策

  • テクスチャが伸びる → (原因)スケールが適用されていない
  • UVマップの形がおかしい → (原因)シームの位置が悪い

※冒頭の動画内で詳しく解説しています。ぜひご覧ください!

失敗しないためのコツ

  • コツ1:シームは「目立たない場所」に入れる
  • コツ2:シームは「色やパーツが分かれている場所」に入れる
  • コツ3:シームは「角度のついた場所」に入れる
  • コツ4:チェック模様で確認
    模様が均等になるように展開されているかチェック
  • コツ5:UVを整理して重なりをなくす

※冒頭の動画内で詳しく解説しています。ぜひご覧ください!